愛媛県は南宇和郡愛南町に、「外泊(そとどまり)」という町があります。
つい「がいはく」と読んでしまいそうですが、「そとどまり」です。
オユキも「がいはく ( ・ω・) がいはく ( ・ω・)」と最初の頃は言っていました。
外泊は石垣の町として知られます。
その昔、外泊地区に隣接する中泊(なかどまり)地区の人口が増大し、何割かの人が移住しました。
その時、移住先が外泊と名づけられたそうです。
外泊地区は台風や季節風の被害が大きいので、高い石垣を積んで家々を守りました。
そして町全体が石垣で囲まれるようになり、今では石垣の町としてその名が知られるようになりました。
美しい日本の歴史的風土100選などにも選ばれる外泊。
一体どんな町なのか、偵察して参りました。
場所は愛媛県の南端に位置し、高知県宿毛市(すくもし)から近い場所にあります。
なかなか大都市からアクセスしにくい場所にあります。それだけにレア!
車を走らせ県道34号線を進む。 ほんでやってまいりました外泊!
すぐ近くに町民集会所みたいなのがあり、そこに車を駐車させていただけます。
観光目的の人もウェルカムな雰囲気だが、土産物屋などは皆無で商売っ気が無い。
そこがまた良いじゃないの。(*‘∀‘)
外泊は西海半島の海に囲まれた場所にありますので、当然漁港もございます。
驚いたのは海の綺麗さ。「え?ここ沖縄!?」と思わせるほどの水の透明度。水が青い!!
底まで見通せる高い透明度。熱帯魚みたいなカラフルなお魚さんがたくさんいる。
きっとおいしいお魚いっぱいだろう。 ( ^ω^)
(写真のシミみたいに見える部分はクラゲさんです。)
くるりと後ろを振り向けば、外泊の町並み。うむ、やはりこの町は独特のおもむきがある。
では進んでみよう。
この町は山の斜面に造られているから、当然坂道が多い。というか全てが坂道。小さな路地を進む。
途中小さな神社などがあったり。この町の生活に根付いている感じ。 ( ^ω^)
このような石段を登り、町の奥へと進む。
この石段を登った先には畑が広がっています。石垣により段々畑が斜面に造られているのです。
町を囲むように造られた石垣は「シシ垣」と呼ばれるそうです。
その昔、畑をイノシシから守るために造られたからそのような名前になったそうな。
しかしよくもまあこれほどの石垣をそれぞれバラバラな形、大きさの石で造ったものである。
細い石段を登り、段々畑を上から見下ろす。
写真ではわかりにくいが階段の角度はきつく、登るのも降りるのもけっこう怖い。
本当に石垣の中に家が建っている。
坂道だらけで、お年寄りには少々辛いかもしれない。
でも、住人は高齢者世代が多いのだろうなあと推測。
もしこの町に小さな子を連れた家族が引っ越してきたら、子は町のアイドルになるだろう。
町の人全員から可愛がられ、守られる存在になるに違いない。
小さなお子さんを持つ家庭こそ、高齢化の進む小さな町へ引っ越してみてはどうだろうか。
まあ、先立つものは仕事だが。テレワークなど働き方が多様化した現代でこそ可能かもしれない。
山のほうから町の中央を通って川が流れている。
町の歴史によれば、まずこの川を造り、その後に石垣の町を形成したそうな。
そう考えると、この川こそ外泊の根幹なのだ。
町中にはこんなオブジェが設置してあったりして、心が和む。 ( ^ω^)
人が住んでいる区画はそれほど広くはないのだが、段々畑と石垣は山の方まで続いている。
現在は山へ近づくと木々に遮られそれ以上進むことはできないが、昔はもっと奥まで石垣と畑があったらしい。
遠くから見た段々畑。石垣が山の斜面に沿って形成されているのがわかる。
高い場所から町と海を眺める。とても美しい。
さすが「美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれただけある。
海ではなにやら養殖が盛んなようだ。
その奥に見える石垣もまた冬の季節風から集落を守るために造られたそうです。
海上にまで石垣を積み上げるとはまたすごい。
外泊には「だんだん館」という観光客向けの食事どころ・休憩所があります。(火曜定休)
中は囲炉裏もある情緒ある造り。
オユキも冷たいジュースを飲んで休憩いたしました。( ^ω^)
事前に予約しておけば、地元のお魚をふんだんに使った料理も堪能できるようです。
他のお客さんが食べていたお魚定食がとてもおいしそうでした。
次回は食べたい。。 (´¬`)ジュル・・・
だんだん館裏のあずまや。なにやら暖炉みたいなものがある。
こんな場所でバーベキューでもやったらそれは最高であろう。
さて、そろそろ帰りますか。と、階段を下りていると、、
石垣の町とネコは大変相性が良い!絵になる。 ( ^ω^)
カニさんもいた。 ( ・ω・)
最後にもう一度石垣の町を眺める。車へ戻ろうとしたら、、
漁港のネコに絡まれました。
なかなかの貫禄ある顔つき。こやつ、只者ではない。。
結局このネコとその後数十分遊ぶことになってしまった。
さて、外泊の町を後にしますか。町の入り口には小さな神社がある。
観光させていただいたお礼に参拝してお賽銭入れとこう。
と思ったら賽銭箱がなかった!!
おまけにガラス張りになっていて、建物内に賽銭を入れることもできない。
商売っ気なさすぎやろ外泊!!
しかしそんな外泊が好きなオユキです。いつまでもこのまま残っていてほしい。
部外者だからこそ言える勝手ですが、ほんとにそう思います。
四国の小さな石垣の町、外泊。
外泊や近くの中泊には民宿などもあり、地元のおいしいお魚を堪能できます。
みなさんもいつか足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
それではみなさん、ごきげんよう。 ( ^ω^)/~~
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