ポーランド ヤボルの木造教会

と、いうことで今回はポーランドです。 ドウイウコト (´Д`;)?
ポーランド観光でオユキが最も感動したのがヤボルとシフィドニツァの木造教会です。

ヤボルはポーランドの西側、チェコとの国境に近い場所にあります。
ヤボルの南東にシフィドニツァがあり、いずれも主要都市のヴロツワフから近い場所です。
ヴロツワフからヤボルへバスなどが出ているようですので、それらを利用するのが行きやすい方法だと思います。
オユキはレンタカーでドイツとの国境付近のレシナからヤボルへ向かいました。
以前ブログに載せたポーランドの走行動画が、まさにレシナからヤボルへ向かう時のものです。

( ・ω・)つ走行動画 ポーランド

美しいポーランドの田舎町を車でトコトコ。ヤボルに到着。
ポーランドはどの観光地へ行っても駐車場があるので車での移動が大変便利です。

ヤヴォル01
駐車場から歩いてすぐに木造教会が見えてきます。
ヤヴォル02
おお!ほんまに木造や!(´Д`)
ヤヴォル03
ヤヴォル04

当たり前だが、後ろに回りこんでも全部木造である。
教会というよりもまるで伝統工芸品の工場のような見た目。
良い意味で控えめで奥ゆかしい印象を受けます。

ヤヴォル05

入り口に入るとすぐに受付がありました。
拝観料を払っていざ中へ!
と、受付のお姉さんに「案内があるよ!」と言われて受け取ってびっくり。

ヤヴォル06
なんと日本語の案内だった!

日本語 (゚д゚)!!
これはポーランド旅行中でも始めての出来事でした。
例えばクラフクとかポズナンなどヤボルよりもずっとメジャーな観光地でも日本語の案内にお目にかかることはなかったので、かなり驚きました。
すぐ近くにある大都市、ヴロツワフですら現地のポーランド人に、
私は今まで生きてきて始めて日本人に会った!珍しい!嬉しい!
などと言われたほどです。
ヤボルは日本人が滅多に来ない場所だと思われるので嬉しい驚きでした。
さて、日本のように地震大国でもないポーランドでなぜ木造の教会が建てられたのか。
端的に言って嫌がらせのようです。  (^ω^;)マジカ・・・
17世紀初頭に勃発した30年戦争ではカトリックとプロテスタントという2大勢力が争い、最終的にポーランド南西のシレジア地方はカトリックの支配が決定的になりました。
しかしそこは元々プロテスタントの多い地域。
領民達はプロテスタント教会の建造を時の権力者ハプスブルグ皇帝に願い出ます。
しかし皇帝はカトリックなので、
「石やレンガ使っちゃだめ。釘も使うな。1年以内に建設しないとダメ。」
などと無理難題を付けたそうです。
そこでめげずに、
だったら釘使わない木造教会造ったろやないかあぁ(`Д´)
シレジア民なめんな!(`□´)ノ

と、本当に木で教会を造ってしまったのがこの教会を含めた3つの木造教会なのだそうです。
結果的にこれが現存して世界遺産になってしまったのだから、歴史とは奇なものです。
さて、なぜワタクシオユキが「ポーランド観光の中で最も感動した」と思うのか。
それはこの教会の内部でございます。

ヤヴォル07

美しい。。とにかく美しいのです。
その佇まい。装飾。空気。全てが素晴らしいのです。

ヤヴォル08

天井の装飾などの細かさや統一感がすごい。
石造りの教会も非常に美しいのですが、この木造教会には唯一無二の魅力があります。
それは豪華絢爛さと日本のわびさびの様な、質素で控えめな美しさが完璧に共存しているかの様でした。
「静かで控えめな絢爛さ」というのは矛盾しているようですが、そういう言葉でしか表現できない世界がありました。
なんというか、とても上品なのです。

ヤヴォル09

天井の梁ももちろん木製。
豪華な材料は使えなかったから、細かい装飾絵などが1色で描かれているのですが、それが逆に凛とした美しさを引き立てています。

ヤヴォル10
全体的な統一感が良い!(*‘∀‘)
オユキの予想では真ん中の太陽のレリーフからレーザーが出てきます。
そこが弱点でもあり、そこにボムを叩き込むとこのボスを倒せます。

シューティングゲームというのは大抵そういう風に出来ているのです。
ケイブや彩京の社長がそう言ってた!
ヤヴォル11
ヤヴォル12

1つ1つの木枠に絵が細かく描いてある。
石が使えないので彫刻ではなく、絵によって装飾されています。

ヤヴォル13
キリストの物語が描かれています。1つ1つ違う絵です。
ヤヴォル14

遠くから見ると大理石の様に見えますが、近くに寄れば木製だとわかります。
さて、2階に上がってみることにします。

ヤヴォル15
当たり前と言えば当たり前だけど、階段も木製。
ヤヴォル16
もちろん柱も木!
ヤヴォル17
礼拝堂中央のみならず、階段裏の通路などにもしっかりと装飾絵が。
ヤヴォル18
2階から覗き見る礼拝堂
ヤヴォル19

シャンデリアきれい( ^ω^)
さすがに木製ではないようだ。後世になってから設置された物もある。

ヤヴォル20

1階・2階・3階とたくさんの席が設置されています。
見学で入れるのは2階まででしたが、5階まであるようです。
教会全体ではかなりの人数を収容できるのではないでしょうか?

ヤヴォル21
ヤヴォル22

たまに装飾されていないむき出しの木があったり。
なんだか逆に癒されます。木で心が落ち着くのは日本人だからかなあ?

ヤヴォル23

こういう一瞬大理石に見えるような部分も白く塗った木でした。
さすがに金具や装飾までは木製ではなさそうですが。
こういった装飾は建造当時は無かったのでしょうか?
竣工当時の姿を想像してみるのも面白いですね。

ヤヴォル24
ヤヴォル25
たった1つだけあるステンドグラス
ヤヴォル26

オルガンは19世紀に建造されたもの。
巨大な楽器なので、どこかで作って運ぶのではなく職人がその場で製作します。
建物の一部ですね。

ヤヴォル27
ヤヴォル28
ヤヴォル29

しかしいいなあ。(´Д` ) ここは良い。よきところじゃ。木の香りもするのよね。
ここにいるだけでなんだかすごく気持ちが落ち着く。癒される。そんな空間。
気がついたら1時間くらいボーっとしていたオユキでした。
同じ場所に長時間滞在できるのが個人旅最大の魅力。 ( ^ω^)

ヤヴォル30
ヤヴォル31

お庭がまたすごく綺麗。ここを散歩しているだけでも楽しい。

ヤヴォル32

教会なので墓地もあります。
植え込みなども綺麗に手入れされていて実に気持ちが良い場所です。
信者、地元民にこの教会がとても大切にされていることがわかります。

ヤヴォル33

散歩をしていると汗ばんできたので、教会の隣にあったこのカフェで一服。

ヤヴォル34
内装はこんな感じでおしゃれ

ジュースを飲みましたが、軽食などもうまそうなお店でした。
印象的だったのは、店に入り「ハロー!」と店員のお姉さんに話しかけたら恥ずかしそうに奥に逃げて別な店員さん(多分インド人)を連れてきたこと。
インド人は英語が話せるのです。
ポーランドに限ったことではありませんが、多くのヨーロッパ人は驚くほど英語が苦手です
日本人は英語が苦手と思い込んでいるけど、少なくともポーランド人よりは得意です。
なんかヨーロッパ人って英語喋れるイメージがあるじゃないですか。
全然です。これはスペインでも同じでした。普通に日本人より英語が苦手です。
街中でポーランドの人に英語で話しかけると困惑されます。(ホテルなどは大丈夫)
でもなんだか顔を真っ赤にしてEnglishだわっ!!って感じで逃げたお姉さんがとても可愛らしかったです。
「Thank you」だけはわかるらしいお姉さんにバイバイして次の目的地へと出発です。

ヤヴォル35

次に向かうはシフィドニツァです。
ということで次回の記事へ続きます。

( ・ω・)つシフィドニツァの木造教会

コメント