オユキは木が大好きです。
冷蔵庫にはいつも常備してあって、腹が空いたらバクバク食べるのです。
白アリかいな!!ヽ(`Д´)ノ
特に「大きな木(樹)」が好きです。
「この樹はすごい!一見の価値あり」という樹を幾つか知っているのですが、
その中でも別格、今まで出逢ってきた樹の中で最も好きな樹を紹介したいと思います。
場所は隠岐島(おきのしま)、島後(どうご)。
島根県は隠岐諸島。隠岐諸島には4つの島があります。
一般に「隠岐島」と言えば一番面積の大きな「島後島(どうごじま)」であり、ここを島後と呼びます。
道後島の南西に位置する知夫里島(ちぶりじま)、中ノ島(なかのしま)、西ノ島(にしのしま)をひとまとめにして、島前(どうぜん)と呼びます。
隠岐島へのアクセスはフェリー、または高速線にて。
鳥取県の境港、または七類港から乗船します。
(同じ海運会社ですが、出航時間によって港が違うので注意)
ちなみに境港は鳥取県の海側東端、島根県との県境にあり、七類港まで近い。
フェリーに揺られること2時間ちょっと。島後へ到着。
道後島は面積241.58km2で日本で15番目の大きさの島。
車やバイクで回るのにちょうどいい。オユキはバイクで行きました。
島内では目的地へ真っ直ぐ向かえば10~20分ほどで到着するので、1日で観光地を一通り周ることも出来ます。
(しかし外周を一周しようと思うと2時間ほどかかる。油断は禁物。)
さて今回紹介するのはその名も「乳房杉(ちちすぎ)」
乳好きのオユキはこれは行かないワケにはいかんぜよ!(。-`ω-)
場所はこのあたり。林道を進んだ先にあります。
林道とは言っても舗装されており、走りやすい道です。
(ただし落ち葉など多く、道幅は狭く曲がりくねっています。サンデードライバーは注意。)
県道316号線、伊賀湖側から林道を進むか、あるいは海側の国道485号線から林道を進むかです。
こんな感じで案内板があるので、見落とさなければどの林道を進めば良いかすぐにわかると思います。林道に入ってから6km。
しかし曲がりくねった道ですので、たどり着くまでには意外と時間がかかります。
道を進むこと約20分。ようやく乳房杉のある場所に到着。
道幅が広くなっている場所があり、そこに車を駐めることができます。
道を進むにつれ、森が深くなりとても良い香りに包まれます。
乳房杉のあるあたりはまるでお香のような良い香り。木の香りでしょうか。
乳房杉は御神木。鳥居が守っています。
(乳房と書いて ちち と読ませるのは、なんかエロいというか変態チックさもあるよね。。)
案内板もあり、正確な場所を知らなくても林道さえ走っていればすぐに気がつきます。
そしてついに、その乳房杉を見る。
お、お、お、お、お・・・。。。コレハ.. (゚o゚;; ・・・ カッケー…
オユキはこの樹を初めて見たとき、驚きと感動のあまり言葉を失ってしまいました。
事前にリサーチして写真で見ていたのですが、実際のその姿の迫力と言ったら。。
筆舌に尽くしがたい。
感動でちょっと涙ぐんでしまいました。w
日本にまだこのような場所が残っていたのか!!と。
なんという圧倒的な存在感だろうか。他とは違うその威容。
まさに御神木の中の御神木という風格。
今まで大きな樹を色々見てきましたが、これほどまでに強烈な印象を与えてくれる樹は初めてです。
天に向かって伸びる太い幹は力強く、大地の鼓動を感じさせる。
パヤオ・ミヤザキのアニメの中でしか見られないような世界が現実にここにある。
こだまでしょうか?いいえ、ケフィアです。
しかしなんという形だろうか。たくさん垂れ下がる鐘乳石状の乳根。
この杉が乳房杉と呼ばれる所以。根も太く、立派である。
隠岐島は1万年以上昔に本土から分かれて、その後独自の生態系進化を遂げたとか。
杉もその例外ではなく、隠岐杉という固有種だと分かってきたようです。
もちろん指定天然記念物です。
この樹は言葉では形容し難い強烈な魅力を放っていて、オユキはすっかり魅了されてしまいました。
「間違いなくこれは日本一の樹!これを見るためだけに隠岐島へ行く価値はある。」と断言します。
木・樹が好きな人ならば一生に一度は見ておかないとダメ!!本気でそう断言できる唯一の樹です。
あまりに素晴らしい乳房杉と、その心地よい空間にすっかり陶酔してしまい、その場に1時間ほど留まってしまいました。
そして翌日もその他の観光予定を変更してまで、また乳房杉に逢いに行ってしまったオユキです。
(つω-`*)
力強いその造形はまるで燃え上がる炎のよう。
その場にいると古代のインスピレーションが沸き上がってくる様な感じ。
百聞は一見に如かず。どんなに写真を見ても、実物の素晴らしさはほんの少ししか伝わりません。
大きな木が好きな人は、ぜひぜひ、一度はこの樹に出逢ってもらいたいと願います。
出逢いがあれば別れがある。
時間が来てしまい、乳房杉から離れてバイクに乗るのがとても寂しかった。
樹から離れるのが「寂しい」などと感じたことは滅多に無かったのですが、この樹はやはり別格でした。
「またいつか逢いに来ます!それまでお達者で!」と心の中で挨拶をして、道後島を後にしたオユキでした。
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