北海道には美味しい物が多い。
当然美味しい物を出してくれる名店も多く、どんな店を人に紹介しようか迷ってしまうのも事実。
そんな中でも人に紹介したい!と思える名店がいくつかあるものです。
今回は美瑛町の「おきらく亭」を紹介したいと思います。
ここ、店名は豚生姜焼き定食とか、サバの味噌煮定食とかがあって、
店に入ったら昼間から焼酎を飲んでるおじさんがいて、
「お母さん!お湯割りでもう一杯ちょうだい!」
なんて声が飛んでそうな印象があるが、実際にはそんな事はないのです。
おきらく亭という名前には似つかわしくないおしゃれなお店です。
場所は美瑛中心部、美瑛駅から歩いてすぐの場所です。
美瑛には観光駐車場があるので、自動車でも鉄道でもアクセスしやすい場所にあります。
美瑛は言わずと知れた観光地。
とても綺麗で整備された富良野や小樽と並ぶ北海道の「勝ち組観光地」であります。
まあへそ曲がりのオユキ的にはなんか整備されすぎていて、
( `Д´)ケッ!とか思ってしまう場所でもありますが。。
そうは言ってもやはり美瑛は綺麗ですね。空気が澄んでいて、青い空が似合います。
つーか美瑛(びえい)って名前がすでにずるくね?卑怯じゃね?(`Д´)
さて、駅から美馬牛方面へ歩いてすぐの場所におきらく亭はあります。
カジュアルな感じで入りやすい店構え。でも「おきらく亭」って感じではない。
カフェ・ラ・ポワゾン・ビエイ みたいなフランス語っぽいなんか日本人が見たらおしゃれだけど実際その言葉の国の人が見たら意味不明みたいな、安直な名前のカフェやレストランが多い中、まさかのおきらく亭である。
そんで看板メニューはポトフという普通におしゃれなやつ。
どっちに寄せたいのかよくわからない。
まあそんな事はさておき、ここはポトフの名店らしいのです。
ポトフって洋食屋にはあったりするけど、看板メニューにする店はそう多くないと思います。
店内に入る。
( ・ω・)/いらっしゃいませえー
静かで上品な雰囲気の店内にこれまた控え目ないらっしゃいませが響き渡る。
好きな席に座るとすぐに店員さんがメニューを差し出してくれる。
スペシャルランチ!色々ある。もちろんオユキの目当てはポトフ!
ちなみにランチは14時までですが、ポトフのみはそれ以降の時間にも注文できるようです。
ポトフにはオードブルとライスが付いてきます。
彩りの鮮やかなサラダ。
なんか色んな品目の入ってる家ではとても手間すぎて作れないような美味しいサラダ。
ドレッシングももちろん美味しい。野菜もフレッシュ。
ポトフは野菜やお肉などを長時間かけて煮込んでいく料理。
だから注文してから作り始めるわけではありません。
なので注文後、けっこうすぐにポトフは運ばれてきます。
すげえ美味そう!っていうか綺麗!
野菜やお肉の形は崩れていないのに柔らかそう。そんでもってスープは澄んでいる。
キャベツ、セロリ、カブ、鶏肉、じゃがいも、ソーセージが見える。
では ( ^ω^)/いただきまーす!
まずはやはりスープから。
澄んだスープ。これはやはり具とは別に作っているのかなと思いました。
どうしても具を煮込むとスープは濁ってしまいます。
しかしこのスープの美味しい事。野菜と肉の旨味がしっかりと出ています。
でも濁っていない。なんかよくわからないけど凄く手間な事をしているのでしょう。
ごく弱火で温度監理し続けないとこういう澄んだスープにはなりません。
ここらへんやっぱりプロの仕事って凄いなあと思います。
塩分は控え目だけど旨味はしっかり。美味しくてスープだけでもどんどん飲んでしまう。
そして次は具に向かう。何から食べようか。
まずはやはりカブを。ナイフを入れるとスッと切れる。
柔らかいのに煮崩れはしていない。
マスタードを少々付けて。。 (´~`)モグモグ・・・
美味い!スープの味が染みていてカブの甘味がしっかりと生きている。
またこのマスタードが美味しい。少しだけ酸味があるけど辛くなくて、ポトフとよく合う。
味が染みているのに煮崩れしていないってのはやはり弱火で長時間煮込んでいるから。
温度管理とか灰汁取りとかを考えただけで大変だろうなあと思う。
こんな見事なポトフ、オユキには作れません (ノД`)カンタンナリョウリシカツクレナインダヨ
キャベツも鉄板で美味い!甘みがしっかり。
スープの味と一緒に口の中に広がる。
灰汁っぽさもない。
タマネギなどはホロッホロ、持ち上げると崩れそうなほど柔らかく煮込まれています。
それでいてニンジンやじゃがいもなどは柔らかすぎず、しっかりと根菜類の歯触りや舌触りを楽しめるような加減。
うん、これは具材ごとに煮込む時間変えてるんじゃないだろうか。
ポトフって、野菜の煮込みと言ってしまえばそれまでだけど、ちゃんと作ろうとすると非常に大変だと思う。
それはおでんとかでも同じだけど、やっぱりプロが作る物って凄いです。
鶏肉もホロッホロ。ナイフを使うまでもなくフォークだけで骨から身が離れていく柔らかさ。
皮ごと煮込まれていますが、煮込み具合が絶妙なので皮の嫌なぶよぶよ感などもありません。
丸ごと、美味しい美味しいと食べてしまう。気が付けばすぐになくなってしまう。
ソーセージは逆に、温める程度で煮込まれてはいない。
ソーセージは煮込むすぎると味が抜けてしまいますが、やはりそこは素材に合わせてしっかり調整されています。
うーん。お見事。これがプロの作るポトフというものか!
美味い美味いと夢中で食べてすぐに完食。残す部分は鶏の骨のみなり!
ちなみに、おきらく亭ではポトフのスープはおかわりが出来ます!
これ、おかわりしない手はないです!もちろんオユキもおかわりしての完食。
ご馳走様でした!( ^ω^)/ すんげぇうまかった!
野菜の旨味をたっぷりと味わいました。
塩分は控え目なのでしつこくなく、「ああ、今日はなんか贅沢に良いものを食べたなあ。」という余韻に浸れます。
ポトフ1100円(2018年現在は1150円のようです)というのは少しお高めの印象もありますが、
いや、これは食べる価値ありますよ!美味しいポトフを食べてみたい方はぜひ一度!
ところでオユキがおきらく亭へ寄った際に、ちょっとした面白い光景が見られました。
「おきらく亭」という店名から、大盛り定食的な味の濃い料理を出す店だと勘違いした、汚れた作業服そのままでガタイの良い3人のおじさんが入って来たのです。
そして案の定、席に座った後に困惑しておりました。
すっごく、「やばい、入る店間違えた」という雰囲気をプンプン出していたのです。
( ゚o゚)おい、ポトフって何?
(・ω・)俺しらねーよ
(`Д´)俺知ってるっすよ、野菜の煮込みか何かですよ
( ゚o゚)おめーなんで知ってんの!すごいな
(`Д´)いや、まあw(照
( ゚o゚)じゃあ俺ハヤシライス
(・ω・)俺も
(`Д´)俺はポトフにしてみるっす
オユキは「ポトフという単語を知らない人がいる」という事実に衝撃を覚えました。
ここのポトフは絶品ですが、塩気は薄めで上品なもの。
汗をたっぷりかいた肉体労働者の彼らが「おきらく亭」という店名に惹かれて入って食べようとしていた物でない事だけは断言できる!
もちろん彼らも美味いとは思うだろう!
だがカロリーも塩分も足りなくて、後でコンビニで唐揚げでも買う事になるのは間違いない。
みなさん、間違えないでください!
おきらく亭はおしゃれで、上品な物を出してくれるカフェレストランですよ!
決して大盛り定食を出してくれる食堂ではありません!
カロリーと塩分を求めて入ってはいけませんよ!
青い空と白い雲が似合う美しい美瑛。
ここへ来たときは美味しいポトフを食べてみてはいかがでしょうか?
それではみなさん、ごきげんよう ( ^ω^)/~~~
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